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土木資材の雑記

DIYで土留めを施工する方法

楽しくDIYで土留め対策

雨が降る度に、斜面や家の周りから土が流れて悩んでいませんか?
本格的な土留め対策は、素人では難しく専門的な知識が無いと危険が伴います。

ここでは機械を使わなくても、DIYで施工できる土留めをいくつかご紹介いたします。
グランドカバーを用いた簡単な方法から、少し技術や体力を必要とする施工方法まで、レベルごとに分かりやすく解説していきます。

どれも楽しみながら施工できるものばかりなので、この記事を参考にぜひチャレンジしてみてください。

土留め対策(初級編)

ここでは土留め対策として比較的簡単に施工できる4つの方法をご紹介します。

グランドカバーで土留め対策(庭等)

誰でも簡単に土の流出を抑止する方法は植物を植えることです。
例えば家の周りが土だと、雑草が生えてしまったり、泥跳ねしたりと見栄えも悪くなりますよね。
グランドカバーとは、その名の通り「地面(グランド)を覆う(カバー)」植物です。

剥き出しの土のままだと、道路や側溝に土が流れ出してしまうため、しっかりと根を張り土壌の流出を抑制するグランドカバーをうまく使いましょう。
芝、アイビー、シバザクラ、セダム、ハツユキカズラなどが代表的で、特に花が咲く植物は彩りが綺麗でおしゃれな庭づくりに最適です。

基本的に他の植物に比べ丈夫で手間がかからないのですが、繁殖力の強いものは頻繁にお手入れの必要があるので、管理しやすい自分の好みに合った植物を選び、土砂の流出対策をしましょう。

庭を芝生をで覆う事で流出対策と雑草の抑制が可能

花が咲くグランドカバーがおしゃれな園路を演出

グランドカバーで土留め対策(法面)

法面(人工的な斜面)にもグランドカバーで土の流出対策をおこなえます。
法面用として特定の種類があるわけではなく、定義も曖昧で明確な使い分けはありません。
しかし土木工事においてもよく使われており、土を流れ出さないように緑化された法面を見たことがあるのではないでしょうか?
覆ってしまう迄は、こまめに雑草を除去する必要がありますが、根がしっかり張れば土砂の侵食を防いでくれます。
ご自身の敷地にも検討されてはいかがでしょうか?

最近では、畦畔法面においても、センチピードグラス(芝) やシバザクラ、ヒメイワダレ草を導入している地域も増え、景観性も良く草刈り作業の軽減につながっているようです。
お住まいの地域によっては、使用が規制されている植物がありますので、お近くの市町村や購入される園芸店に問合せしておくと安心です。

敷地内の斜面を芝で緑化し、土砂の流出対策例

法面が緑化され、土砂の侵食を防いでいる例

<グランドカバー(法面用)の関連商品>

エッジ系で土留め対策

このタイプの土留めはガーデニングに使われる事が多く、お庭の印象を左右します。
だから流出対策にも少しこだわって、ウッドチップや砂利等でおしゃれにしたいですね。
少し土を掘る必要がありますが、土いじりが好きな方なら楽しみながら出来ると思います。
自分で作れば、完成した時の喜びも違ったものになるのでは無いでしょうか。
プラスチック製のエッジ系土留めは、たくさんお種類があるので、いくつかご紹介いたします。

エッジ材

見切り材とも呼ばれており、土留めで今注目を浴びています。
自由で綺麗な境界線をつくる事ができる新しいタイプの土留めです。

土の剥き出している部分を無くして、グランドカバーやウッドチップなどで土砂の流出対策をします。
グランドカバーをゾーン分けすることで、めりはりのあるおしゃれな庭づくりができます。
エッジの頭部が太いチューブタイプのものから、小さく見えにくいものまでありますが、太い方が流出抑止効果があるようです。

ウッドチップと芝を曲線で分けたデザインされたガーデニング

太さの異なるエッジ材による見え方のイメージ

<エッジ材の関連商品>

エッジ材(円形タイプ)

エッジ系の別の種類として円形に境界線をつくる事ができる土留めです。

円形エッジ材を規則的にレイアウト

樹木の幹下周りを植栽でアレンジ

<エッジ材(円形タイプ)の関連商品>

土のうで土留め対策

一般的な土のう袋は、ホームセンターなどで簡単に手に入れることができます。
仕上がりの見た目は工事現場みたいで、お世辞にもあまり良くありません。
土を入れるだけで、施工も自由度がたかく、積み重ねることもできるので簡単です。
安価なので、景観性を重視しないところに使用する分には良いでしょう。

注意点として、土を入れると小さい物でも1袋が約20kgあるので、すぐに破れないように丈夫で耐候性のあるものを選ぶようにしましょう。

災害時の土のう用に、プランターとして備えられた例

自由度の高い土のうを使って、側面からの土砂を防ぐ

<土のうの関連商品>

土留め対策(中級編)

ここでは土留め対策として有効な2つの方法をご紹介します。
これらは施工が少し大変なので、しっかりと手順や方法を確認してから作業をおこなってください。

擬木系で土留め対策

このタイプの土留めは、土圧がかかり少し高低差のある花壇や法面などに使用されます。
安価という理由で木材や竹などを使用すると、数年後に腐ってしまい土が流れ出すことがあるので、しっかりした材料を選ぶ必要があります。
施工が比較的簡単なプラスチック素材の土留めなら、腐らないので安心です。
木材に似せた質感で景観的にも配慮されているのが特徴です。
この中級編では、擬木系の土留めとしてよく使われる擬木丸太組木を使った施工方法をご紹介します。

擬木系丸太組木を使った施工例

丸太杭が並んだ仕上がりとなり、30cmくらいまでのあまり土圧が掛からない場所に使用されます。
曲線にしたりプランターのように囲うことも出来き、景観性を好む方に人気があります。
また、30cmを超えた製品もありますが、土を掘ったり大掛かりな工事が必要となり、慣れた方でないと、施工には少しハードルが高いかも知れません。
丸太杭タイプには、表裏がないものと裏面の部分を無くした半さいと、コンクリート基礎が不要な植込枠がついたタイロッド式半さいタイプなどがあるので、状況に応じて使い分けましょう。

●丸太組木(表裏なし)

丸太組木を使用した植樹マス

目安として300㎜の土留めをする場合、埋め込み深さを300㎜くらいを掘って基礎で固める必要があります。

●丸太組木(表裏あり/タイロッド式半さい)

タイロッド式半さいタイプ施工例(背面)

半さいタイプの一つで、植込枠がついたタイロッド式という製品です。枠の中に土や砕石を詰めて土圧に抵抗させているので、深く掘ったり基礎工事をする必要がありません。

<擬木系(丸太組木)の関連商品>

ガビオン(蛇籠)で土留め対策(庭等)

今注目のおしゃれな土留が、ガビオン(蛇籠)と呼ばれています。
荒目の金網に天然石などを詰め込んだもので、自然の風景に溶け込み、詰める石の種類や大きさによって、雰囲気が異なります。
こだわりのある個性的な空間づくりに活用できることも魅力の一つです。

工事が不要で石材を入れることで安定感が増し、土留めとして使用できます。
しかし壁のような高さのあるガビオンは、作業が大変で倒れると危ないので専門の業者に依頼しましょう。

DIYされる場合は、普通の金網だとすぐに錆びるのでステンレスかメッキされた溶接金網を入手しましょう。
また安いからといって細い金網にすると、石を入れたときに膨らみますので、φ5mm以上のものを使用してください。
石のすき間から土の流れ出すので、土留めとして使用される場合は不織布と呼ばれるシートなどを利用すると良いでしょう。

おしゃれな小物として販売されているものは、土留め用途には適してない場合があるので、しっかりとした製品を選ぶようにしましょう。

規則正しくピンコロ石を入れ、花壇として使用

石をランダムに入れ、自然な感じの法面土留め

<ガビオン(土留)の関連商品>

土留め対策(上級編)

最後にご紹介するのは本格的に土留め対策を行いたい方にお勧めの方法です。
親杭横矢板(おやぐいよこやいた)という土留め工法の一つで、一定の間隔で親杭を地中に打ち込み、親杭の間に横矢板を挿し込んでつくります。
土木現場で多く採用される工法ですが、一般的に天然木を使用している場合が多く、仮設として利用されます。
但し、天然素材の矢板だと長期間使用できませんので、目的や用途に応じて選んでください。

擬木系矢板で土留め対策

プラスチック擬木なら、腐らず長持ちし修景材としてとしても優れています。
コンクリート基礎を用いないため比較的簡単に施工できますが、40cmを超えた背の高い土留めだと杭を人力で打ち込む作業が大変になります。
1mを超える製品もありますが、杭打ち機を使用しないと太い鋼管杭を打ち込むのは無理なので、次に紹介する方法を検討されては如何でしょうか?

木目調のプラ擬木を使った土留め例

木杭が腐って土留が倒れる

<擬木系(矢板)の関連商品>

鋼管杭と矢板を使った土留め対策

鋼管杭を使った土留めは、杭をハンマーで打ち込んで組み立てます。
打ち込んだ杭に、丸太や板などを横矢板として使用することで本格的な土留めをつくることができます。

単管パイプなどを使っても良いのですが、先端が尖ったハガネ材を使用している打ち込み専用の杭であれば、アスファルトや石混じりの地盤にも施工可能です。但し、岩系の地質だと全く杭が打ち込めないので、事前に下調べしておくと良いでしょう。
また、専用の杭であればサビにも強く丈夫で繰り返し使用することが出来るのも魅力です。

杭と板材等での施工例

写真のように、杭のみを購入して丸太や板材などと組み合わせ仮設用途として使用されるケースが一般的なようです。

横矢板に丸太を使用。

横矢板に板材を使用。

<鋼管杭(杭のみ)の関連商品>

杭と鋼板矢板での施工例

写真のように、打ち込んだ杭に鋼板矢板を通すだけというシンプルな構造で、専用支柱は土が入らないように先端を潰しているので打ち込み易くなっており、人力だけで約1.2mくらい迄の土留を作ることができます。
防錆対策としてメッキ鋼板に塗装が施してあり、耐久年数も約20年あるので安心です。

鋼板は曲げられるので、湾曲した場所でも使用でき、地形にそったカーブ等にも問題なく使用できます。

3枚まで重ね継ぎができ、約1.2mくらい迄の土留を作ることができます。

<鋼管杭(杭と鋼板矢板)の関連商品>

まとめ

ここではDIYで土留めを施工できる方法を初級編から上級編にランク分けしてご紹介しました。
本来、土が崩落するのを防ぐ土留めですが、前述したようにDIY土留めとして土の流れ出しを防止することにも使われます。
また使い方次第では、とてもおしゃれな雰囲気にもなりますので楽しみながら色々とチャレンジしてみてください。

初級編で紹介した方法以外は土圧がかかりますので、最初から無理をせず、ガーデニングや土の流れ出しを防止する程度から始めましょう。
上級編で紹介した方法も、DIY好きで体力に自信のある方ならきっと出来ると思います。

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